中央線の中野あたりでライオンを目撃!錯覚かぁ・・。
ワシが高校生の時のお話である。
ワシの実家は、東京の中野区である。したがって通学は、中央線を利用していた。
高校が終わり、阿佐ヶ谷に行く途中だと思うのだが、中央線でふと窓を見ると・・・。
なにィ~!ら、ライオン!
ワシは、目を疑ったのだが確かにライオン!ぬいぐるみかと思ったが、意外と線路から近い距離に確かにライオン!
それも、古びた木造のアパートの2階にライオンが座っておるのだ!まさかぁ、と思ったのだが動いたのだ!
ブルブルしていたのだ!こりゃ本物??その横には、ステテコのおっさんがいた。
なんて思っている間に電車通り過ぎてしまった。今のはなんだったのだろうか・・。
こんな感じである。ライオンの横顔が見えたのだった!ボロボロのアパートだぞ。よく大家はなんも言わなかったなぁ。
どうだ!大らかな時代だろう。今みたいにあれダメこれダメと自分が若い時にはめちゃくちゃしてたくせに、そんな奴らが決めたアホみたいな決まり事はないからな。( ゚д゚)ウム
そんな事ないだろう!
その時は、もう新宿の高層ビルもサンシャイン60もとっくにあったぞィ!松田聖子だって中森明菜だっていたぞィ!町内で評判の無茶苦茶なオヤジに間違えあるまい。よく捕まらなかったなぁ。
まさかぁ。その話は、友達にも誰にも言わなかった。
「中央線乗ってたら隣のアパートの窓からライオンが見えた!確かに本物だった!」なんて言っても誰も信用しないだろう。
それから、数十年後のこの前、会社でネットをしていたとき、その時のことを思い出したのである。
そして、検索!確か ”中央線 ライオン”みたいなキーワードで検索したのである。どうにも気のせいには思えなかったからである。
検索してみると・・・。あった!あるではないか!
私のような貴重な経験をした人が他にもいたのだ。ワシと同じように「中央線の中野あたりで木造アパートの2階の窓からライオンが見えた!」という事が書いてある。
それも向田邦子なのである!
向田邦子の本に「中野のライオン」眠る盃 (講談社文庫)というエッセイがある。読んだことないけどな。そのエッセイで向田邦子が中野でライオンを見たというのが書いてあるのだ。
ほんまでっかぁ!おっさんの戯言は本当だったのだ。
これを見た瞬間、ワシは高校生からの謎が解けたのである。
しかし、食い違いがある。向田邦子は雄ライオン。向田邦子のエッセイを見て名乗り出た当時ライオンを飼っていたというオヤジがいたのだ!しかし、雌ライオンだという。しかし、ワシも向田さんと同じタテガミがフサフサしていたと思う。オスライオンである!これは、もう謎である。
しかし、私が見たライオンは本物ということには、間違えなかったのである。
ワシは、数十年来のなぞが解けたのである。その時のワシは、高校生に戻っていた。
だって、会社の人に言っても「そんな、ライオンなんて飼えるはずないじゃない!」と当たり前のことを言うからな!
検索した結果を見たら、納得していた。そんなことあるの!とね。
なんか懐かしいのぅ。
ワシや向田邦子のように、中央線でライオンを見た!という人は、教えてくれ!
みんなにそれを見せて自慢したいからな。どうだ!ホントだろう!とね。そんな事どうでもいい話だが・・。
いいではないか!